追悼法会

神戸新聞に掲載していただきました。

平成17年1月17日午前5時46分

みぞれの降るさむい朝となりました。日光院の鐘を合図に、阪神淡路大震災物故者、
ならびに、台風23号物故者、中越地震物故者、スマトラ島沖地震物故者の冥福を祈り
約1分間の黙祷を捧げました。雨は般若心経をお唱えしている間は不思議と小雨になり、
お経が終わると同時に、再び激しく降り始めました。

お助け地蔵の前に、ささやかな「1.17」の文字を竹でつくり「希望の灯り」として灯し
神戸に向かって手を合わせました。南無大師遍照金剛、南無お助け地蔵。

お助け地蔵さんもみぞれの中、スコップと飯ごうを持ち、共に祈りを捧げてくれているようでした。

一月という季節の厳しさを改めて思い知ると同時に、当時の被災された方の  辛さはどれほどだったかと思いをめぐらしました。また、新潟中越地震の被災者の方は、いま現在、更に厳しい状況下で生活しておられる事を思うと一刻も早く、安心して暮らせる日が来ることを祈らずにはおられません。 

そして、当時を偲びながら、豚汁の炊き出しとおにぎりを頂きながら、光裕上人の生き様と志を偲びながら、命の重さをかみしめ、世界中の皆が幸せになれるよう、お祈りを捧げました。

夜明けのお地蔵様。。。

心の復興は、まだまだ十分とはいえないような気がします。
但馬の山奥からではありますが、一日も早い復興をお祈りしたいと思います。