大社とのご縁!!

平成15年9月15日

9月15日、急に思い立ち出雲へ旅立ちました。

先ずは、「大社の史話」で三重塔と日光院の歴史について解説して下さっていた
斉藤至氏の自宅を訪れました。今年の5月15日、出雲大社の大祭の中日に
86歳の天寿を全うし大往生されましたご霊前に、お礼のお言葉をお伝えしました。

「三重塔由来記」として、八鹿町の文化財に指定されている矢田氏の書簡を
実際に見ていただきたく、持参していたところ、至氏のご子息であられる
廣明氏にお会いする事ができ(現在の「大社の史話」の事務局)見て頂く事ができました。

大変、ご多忙な廣明氏にお会いできるとは、これひとえに
ご尊父さまである至氏のお導きであったと、大変感謝しました。
そして、この書簡をお送りくださった矢田氏と斉藤家は
親戚関係にあることもお伺いし、さらにご縁を感じました。

大社町や出雲大社さまとの関係も深く、「大社の史話」で取り上げられている
歴史の検証なども、随時していらっしゃるとの事で、誤った歴史に対しては、
「大社の史話」の中で取り上げて、検証し、訂正しておられると伺い、現在三重塔が、
出雲大社から名草神社に移されたと、意図的に歴史をねつ造している事に対して
大変心強いお話を頂きました。ねつ造された資料をお送りする約束をしました。

また、今回の正式参拝がどれだけ有難いことかも、斉藤氏より伺いました。
斉藤廣明氏も、長年出雲大社のそばに住んでいらっしゃいますが
正式参拝は、1度だけであると伺い、今回のツアーで参拝させて頂ける事が
特別な事であり、大変有難い事だと実感いたしました。

「それはVIP待遇ですよ!」の一言に、気持ちが引き締まり、正しい歴史を伝えるべく
妙見大菩薩さま、ご先祖さま、大国主命様のお導きに他ならないことを強く感じました。

斉藤氏のご配慮により、出雲大社に連絡をお取りいただき、
出雲大社に向かいました。有難いことに、権宮司であられる千家氏にお会いさせて
頂く機会を得ました。敬老の日でもあり、大変ご多忙の中、まずお会いする事は
出来ないと思っていましたところ、お会いさせて頂き、大変光栄でした。
これも大国主命さまのお導きにより、ご縁を頂いたものと感謝しました。

なんと、出雲大社を代々お守りしていらっしゃる千家氏からは、
今から40年位前に山陰線を乗り継いで、日光院で一泊した事があるとの事でした。
その事実を知った時、「340年前からのご縁が、知らない間に脈々と続いていたのだ」
と大変、感激しました。

また特別な取計らいで、なんと正式参拝もさせて頂きました。

「やはらぐる 光や空にみちぬらん 雲に分け入 千木のかたそぎ」

と寂蓮法師が詠まれたように、圧倒的な存在感でした。

「何事のおはしますかを知らねども かたじけなさになみだこぼるる」

と西行法師の詠まれたごとく、本殿の御前にて玉ぐしを捧げたときには
あまりの有難さに、本当に涙がでそうなほど感激しました。

その後、宝物館もご案内いただき、三重塔が日光院に移されたことが
はっきりと書かれており、事実をありのままに伝えておられる事に感謝しました。

様々なご縁で、大変有意義な一日を過ごさせて頂きました。合掌。

次の記事

生かせいのち